ひまわりサービス

時々、「一人暮らしの高齢者がなくなっているのが見つかった。」とか、「生活保護家庭でミイラ化した遺体発見」といった悲しいニュースが報道されます。日本では年々近所づきあいが減っていきますし、過疎化と同時に高齢化が進む集落も少なくありません。

最近は、高齢世帯に宅配をしたり安否確認や世話をするコンビニなども始まっているようですが、コンビニがない村ではそれも困難…。そんな中、日本全国津々浦々サービスが行き届いているのが郵便局でしょう。郵便局はなくても、切手さえ貼れば日本中どこへでも郵便物が届きます。そんな郵便局が独居高齢者と触れ合うのが「ひまわりサービス」。残念ながら、このサービスを取り入れていない郵便局が多いようなで、京都では南丹市美山郵便局だけが実施しています。玄関先に黄色いひまわりのカードが掲示されていると、配達員が声をかける仕組み。

まもなく郵政民営化となります。国鉄がJRになって赤字ローカル線がたくさん廃止されました。同じようなことが郵便でも起こらないかという不安の声が上がっているようです。こういった、儲けにならない福祉活動は、絶対になくなることがないように祈るばかりです。

参考:独居高齢者へのサービス 民営化後もサポート
南丹・美山郵便局
(京都新聞)

学院祭

今日は京都ほせんの学院祭1日目。去年は高校生コスの学生ばかりでしたが、今年はクラスでそろえたTシャツや浴衣などが見られました。
学院祭は一般公開していますので、近隣の方をはじめ、卒業生、おとなりの愛育園の子どもたちもたくさん来てくれました。


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保育科のデモでは、2回生の学生たちが子どもたちを相手に手遊びなどをしていました。歌うときは、子どもたちだけでなく見に来ていた学生たちも一緒に大きな声を出していました。

介護福祉科も、京都ほせんにあるたくさんの介護機器の展示と体験を実施。僕も移乗リフトの体験や血圧測定などをやらせてもらいました。

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クラスの取り組みは、今年は駄菓子系が多かったように感じました。それでも各クラス趣向を凝らしていて、くじ引きや射的などと組み合わせたりといったクラスもありました。

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クラブ発表も、ダンスやブラスバンドだけでなく、ボランティアクラブによるHIVに関わる展示などもありました。

明日は西京極の体育館でバレーボール大会。いい汗かいてくださいねー♪

防災訓練

先日実施した、教職員対象の救命講習会に引き続き、今日は学生も参加しての防災訓練を実施しました。消防署の方にも全面的にご協力いただき、実際に火災報知機を作動させての本格的な訓練です。出火場所もこちら側には事前に一切知らされず、事務職員による119番への通報もしました。

その避難訓練は、次のような流れでした。
非常ベルが鳴る。火災報知機は[南館3F北]を表示。119番へ第一報を入れると同時に校内放送を入れ、現場の確認に走る。3階食堂での出火を確認し、119番へ詳細を通報。同時に放送で避難の指示を出す。出火現場では、消火器と消火栓による初期消火活動開始。


学生たちはぞろぞろと避難場所に出てくるのですが、どうも緊張感に欠けていました。当然のように、学院長からの厳しいお言葉。それだけでなく、消防の方からも苦言を呈されました。「いろんな学校や施設の避難訓練に行きますが、今日は特別な気持ちで来ました。2、3年後みなさんが就職する老人ホームや保育所では、あなた方が人の命を救わなければならないのですから。」

実際そうですよね。どうせ訓練だから、という気持ちでは訓練の意味がありません。

そのあとは、グループに分かれての活動です。消火器の使い方、屋内消火栓の体験、避難機器の取り扱い、要介護者と幼児に対する避難誘導の4つです。

初期消火にいちばん有効なのが消火器。ふだん目にすることは多いですが、実際に使うことはあまりありません。訓練用の水入り消火器で操作手順を体験しました。
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屋内消火栓は、実際の京都ほせんの設備を使うと後始末が大変なので、訓練用のものを持ってきてくださいました。30メートルのホースを引き出し、放水姿勢をとり、ポンプ車から水を送りだします。普通の蛇口とは違い、放水の勢いはかなり強力。京都ほせん裏の竹やぶに向かって、実際に放水を体験しました。
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京都ほせんには、スローダンという避難器具が設置されています。当然ふだん触ることはないのですが、今日は実際に取り出して操作説明を受けました。また、布団を使って寝たきりの人を避難させる方法も体験。一見、階段を引きずりおろしているようですが、それほど痛みはないようです。ちょっと怖いみたいですが…。それでも命には代えられませんよね。
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教職員も学生も、貴重な体験ができました。
訓練が終わってから、消防車と一緒に記念撮影している人もいるあたりが、いかにも京都ほせんだなぁ、と思いました。

オープンキャンパス2007[その3]

今年さいごのオープンキャンパスを今日、実施しました。1週間ぐらいまえには、台風9号の影響を心配していたのですが、京都は金曜日に少し雨が降った程度で済みました(被害にあわれた方には、お見舞い申し上げます)。おかげで今回も汗をかきながらの準備になりました。
前回に引き続き、保育科対象。特に内容も変わらないのですが、今日の参加者さんたちは比較的ノリがよかったようで。「森のくまさん」のリズム遊びでは皆さん大騒ぎになっていました(^^

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製作の体験授業も、前回同様、カラー軍手を使った指人形。短い時間だったにも関わらず、一人で何個も作っておられる方や、親子でわいわいと楽しそうにしておられる方などもおられました。

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今回の参加者さんの中には、お姉さんが京都ほせんの在学生というお方がおられました(そのお姉さんは学生スタッフをしていてくれたのですが…(^^))。それだけでなく、おばあさん、お母さんが京都ほせんの卒業生という方も。入学してくださったら、(おそらく)史上初の3世代京都ほせん、ということになるはずです。そりゃ50年もやってればねぇ…(笑)

救命講習会

9月1日は防災の日。1923年におこった関東大震災に因んで決められたそうです。
9月9日は救急の日。これは単なるゴロあわせですね…笑
そんな世間の流行(?)とは関係なく、京都ほせんの教職員で救命講習会を受講しました。西京消防署の方に来て頂き、半日かけて心肺蘇生法と先日導入したAEDの使用法を教えていただきました。

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僕は以前心肺蘇生法を教えてもらったことがあるのですが、最近は少し違うところがあるようで。心臓マッサージのときに圧迫する位置や回数、人工呼吸のときに息を吹き込む量など。いろいろな流派があるのかもしれません。
AEDは、機械から流れるアナウンスにしたがってやっていけばいいのですが、きちんと講習を受けていなければわからないこともありました。そのひとつが、AEDで電気ショックを与えるだけでは心臓は動き出さないこと。電気ショックのあとに心臓マッサージをしないとだめなんだとか。
講習に来ていただいた方は、救急の現場で何度も人命救助をしてきた方ですので、一つ一つの話にリアリティがありました。

AED

最近、いろいろなところで「AED」のステッカーを見かけるようになりました。AEDとは「自動体外式除細動器」のことです。2004年7月から一般市民も使用できるようになったので、駅や学校などへの設置が進みました。
そして今日、京都ほせんにもAEDがやってきました。

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2kgほどの、小さめのショルダーバッグほどの大きさです。中をあけてみても、難しそうなスイッチなどはなく、少しのボタンがあるだけ。説明書もイラストを中心としたわかりやすいものです。
でも、人の心臓に電気ショックを与えるわけですから、何もわからないままに使うのはちょっと…。というわけで、明後日9月5日に教職員でAEDを含めた救急救命法の講習会を受けます。
実は僕も、第2度AVブロックとかいう状態で、心臓は経過観察なのです(命に関わるようなことは内装ですが…)。障害がある方や病気の方も、いざというときでも安心して外出できるような社会になってきたといえるかもしれません。

京都ほせんのAEDは、基本的に事務室に常置しています。

第1回 法人研修会

京都ほせんは、「京都基督教福祉会」という社会福祉法人によって運営されています。ほとんどの専門学校は、小中高大学と同様に「学校法人」が運営しているのですが、少しだけ、社会福祉法人が運営する専門学校があるのです。
この「京都基督教福祉会」には、京都ほせんのほかに、桂保育園、洛西愛育園デイセンターひまわり、シオンの里という施設があります。それぞれの施設の先生が授業に来てくださったり、学生の見学や実習でお世話になったりしています。
この5つの施設の職員が、もっともっと交流を深めていこうという狙いで、法人研修会を実施しました。シオンの里(特別養護老人ホーム)は24時間体制での介護やデイサービスも実施しているので、すべての職員がそろうことはできません。それでも合計80名以上の職員と、法人の理事の先生方にご参加いただきました。施設職員には、当然京都ほせんの卒業生もたくさんいますから、ちょっとした同窓会気分だった人もいたかもしれません(^^
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後半の茶話会では、施設紹介と自己紹介で笑いを誘う場面もありました。多くの職員が、「もっともっと交流を深めていきましょう!」と語ってくれていたのが心強かったです。この調子で、京都の福祉をよりよくする取り組みができればなぁ、と思いました。

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